【初日トークイベントご参加の皆様ありがとうございました】
(2014年1月18日/土曜 新宿Ksシネマ)


向かって右より、狗飼恭子さん(脚本家)、ヨダエリさん(ミクシィ「ハル・ハートリー
コミュニティ」代表、コラムニスト)、わたなべりんたろう(ライター、監督)による
トークショーが行われました。とても楽しい内容でした!

♠各界から応援コメント続々!

♠♠♠♠

ハル・ハートリーの描く人物は、みんないびつで個性的すぎる面々ばかりだ。
しかし彼らは破たんしそうになりながらも、自らのいびつさを自覚し、その場その場を必死になって
生きる誠実さを持ち合わせている。だからこそ、時に唐突で大胆な行動やセリフも充分に共感できる
ものであり、はちゃめちゃにも思える展開も実はきっちり筋が通っている。
そして彼らがその個性のままに生き抜くことを許しているからこそ生まれる独創的で先の読めないス
トーリーは、またさらに観るものをひどく痺れさせてくれる。20代で憧れた監督の新作に40代にな
ってまた出会えることが幸福でならない

☆大森美香(監督・脚本家)


 

たぶんわたしは、ハル・ハートリーという人が大好きなんだと思う。
彼が生み出すものが隅々まで愛しくてたまらない。台詞も音も、スクリーンに映るものすべて。
彼の作る映画の中に住みたい、なんて少女じみた夢想をしてしまう程。偉大なる哲学者にして、詩人。
彼の映画に再び触れられる日を、ずっと待っていた。

☆狗飼恭子 (作家・脚本家)


ハル・ハートリーの作品に出てくる男女は、皆どこかに"痛み"を持っている。
それを重くなく大げさでなく、軽くもなく浅くもなく、最後には、その痛みも含めて
人生は愛おしいと思えるような、そんな描き方をする。大好きです。

ヨダエリ(恋愛コラムニスト、ハル・ハートリーmixiコミュニティ主催)


 

正直、言う。私は「ハル、アマチュア」である。だからこそ言いたい、皆様に。恥ずかしながら私は、
ハル・ハートリーの作品をつい昨日まで知らなかった。恥ずかしい。そう、私は恥ずかしかったのだ。
彼の作品を前にして、辱しめられたのだ。色々語りたい事はあるが、人生辱しめられてなんぼだ。
私の羞恥を体感してもらいたい。ハル、最高だ!

☆河野知美(女優、「父の愛人」主演)



不思議な重力、奇妙な優しさ。全ての人に降り注ぐ友愛。きっとこの監督はとても人間が好きなんだろう。
誰も信じられなくなったとき、また観たい。きっと疲れた心を包んでくれる気がする。

吉村元希(映画監督、脚本家)


20年近く前に一度見ただけなのに、自分でも不思議な程
ずっと心に引っかかり続けているハル・ハートリーの映画たち。
私以外にもそんな人多いと思います。そして多分これから見る人にとっても。

上原商店(映像ディレクター『真夏の夜のペズ』など)


 

透明な映像なのにふしぎな力強さがあって、女性的な感情と男性的な感情が今目の前でリレーしてるみたいな映画。

☆コトウロレナ (女優 『地獄でなぜ悪い』『コトウロレナ 世界のどこにでもある、場所』など)


 

カサヴェテスでもない、ウディ・アレンでもない、ハル・ハートリーが差し出すアメリカはこのうえなく愛おしい。
ここにきてまだ未知なる作家と出会える自分の無知と映画史の芳醇さに感謝するしかありません。

☆深田晃司 (映画監督『ほとりの朔子』など)


 

サスペンスや恋愛の形式を利用して、人間関係における信頼や損得について描く。
きっとハートリーは人間のずるさやしょぼさに興味があるんだと思う。
そこにおかしみを見いだしているんだと思う。事件なんかじゃなく、人間に。
☆今泉力哉 (映画監督 『サッドティー』など)


 

おかえり!ハル・ハートリー!失敗をリカバリーしようとすることで生まれる
ささやかな希望、心の平穏を奏でるビートに、親切という言葉の意味を思い出させてくれるんだよ。
現代を生きる人の根っこの部分の人が好い部分を信じさせてくれよな、また。

菱沼康介 (映画家、脚本家『ライフ・イズ・デッド』など)


 

高校生の頃って「みんなと違う自分だけが知ってるカッコイイ世界」を学生カバンに忍ばせていた。
例えば友達の場合はニルヴァーナの入ったウォークマンとか、村上春樹の小説だったり。
僕はと言えば、お小遣いを貯めて買った映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」。
中でも一番クールでお気に入りの表紙(つまりジャケ)がハル・ハートリーの 「シンプルメン」の号だった!
持ってるだけで、何かカッコいいこと、キラキラした外の世界を知っている気になれた。
そして劇場で観たハル・ハートリーの映画は、ナイーブでほろ苦い、でも最高にクールなカッコいい映画だった!! 
でもあの頃は、そのカッコ良さを語り合う友人なんて学校にいなかったんだ。
だから20年後の今、ハル・ハートリー特集、待ってました。

西尾孔志 (映画監督『ソウルフラワートレイン』など)


 

全体を通して映像も音楽も美しくスタイリッシュ。出てくる人間は完全無欠でなく
皆どこかに埋めるべき穴を持っており、寄り添う人々の優しさが細やかに描かれている。
また時折ある、プッと噴き出すようなセリフやシーンに、作者のお茶目で人間的な魅力を感じる。

高橋美穂子(大学講師、ダンスインストラクター)


 

時期的にタランティーノとジャームッシュの間に出てきながらも
不幸にも埋もれてしまっていた気鋭の(でも独特のユーモアもある!)映画監督の待望の特集上映!

☆わたなべりんたろう (監督、脚本、ライター)


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